第147章 海外でしばらく暮らす

エランは、そんな答えが返ってくることを最初からわかっていたのだろう。顔に失望の色はまったく浮かばず、むしろ楽しげに笑って小さく頷いた。

「わかってる。今すぐ返事を迫ったりしないし、君の邪魔もしない。ただ、気持ちだけは伝えておきたかったんだ。最終的に受け入れてくれるかどうかは別として……これからも仕事では組んでいきたいし、君の力になりたい」

そう言いながら、エランは鞄から一通の契約書と一枚の招待状を取り出し、水野佑奈の前へ差し出した。

「これはランティン向けに用意した業務提携契約書。それと、日仏文化交流会の招待状だ。契約条件はかなり緩くしてある。ランティンのフランス市場開拓に関する通訳・...

ログインして続きを読む